このプロジェクトをスタートする前の9月初旬、「ソニー技術の秘密」の出版社であるエムオン・エンタテインメント(旧 ソニー・マガジンズ)業務部の方に、この活動が著作権上問題がないかを伺いに行きました。
その際、このプロジェクトについて
「名著を後世に残すという作業として、どのような方法があるのか?という命題に対してのひとつの答えが、今回 試みられている「著作権継承者による保存」という方法なのかな、と思っています。出版社というルートを活用することにより、田舎の書店の店先にも作品を並べることができ、その販路がひと段落したところで、今度は著作権者(含継承者)自らの手による半永久的な作品の保存へと移行する、という流れは自然な流れのような気がします。出版社としては、そのためにできうる限りのサポートをすべきかとも思います。」
と評していただきました。
そのような壮大なことは全く考えていず、ただただ父の絶版本を求めている方々に向けて私の手で再販できないだろうかと考えた末の行動だったのですが、いただいた意見に感動し、気持ちをあらたにすることができたことを覚えています。
当初は、もしかしたら著作権継承者のこのような行動は迷惑で、訴えられるかもしれないくらいの怯えた気持ちでいたので、快く企画に賛同していただけたことでこのプロジェクトにも自信がもてました。