第三章 好きなことは、とことんやれ P154-158
日本最初の「トランジスタ・ラジオ」発売さる (期間限定 掲載中)
第一章 「運」は強い意志が引き寄せる
「世界のソニー」への第一歩をどう踏み出したか
(1)「開発」とは「夢実現」の可能性を探るもの
「運命の女神」が微笑んだ / 本棚にあったヒント / 「磁性粉」ができた / 「磁気ヘッド」は手作りで / 役立った、父から教わった砥石使い / テープから音が出た / 「ワイヤー・レコーダー」の開発に取り組む / 私は孤独でした / ノウハウの蓄積 / 自作の測定機で開発に挑む
(2)日本初の「テープレコーダー」誕生
最短距離をまっしぐらに進め / 試作第一号機が完成 / 井深さんから教わったノウハウ / 「よし商品を作ろう」 / 日本初、「G型テープコーダー」を発売 / 「テープコーダー」研究開始一周年の記念録音
第二章 熱しやすく、冷めやすく
師、井深大氏から教わった「開拓者」の精神(こころ)
「機械」を学ぶ / 学徒動員 / 初めての空襲体験 / 東京大空襲 / 再度の空襲 / アルミ鍋を生産販売する / 原爆投下、そして終戦 / 父を失う / 趣味が身を助ける / 井深さんとの出会い / 終生忘れられない、井深さんの言葉 / 新入社員第一号 / 本格的なメカの仕事に元気湧く / 盛田さんとの出会い / 人真似は嫌い
第三章 好きなことは、とことんやれ
「技術屋の一生」はどうあるべきか
(1)面白そう、だからすぐやる
H型は日本初の工業デザインを採り入れた / 「ポータブルレコーダー」は手回しのゼンマイで作ろう / NHKが採用してくれた / 「デンスケ」がポータブルレコーダーの愛称に / 機械は宇宙に浮かべて考える / 「日本映画技術協会賞」を受賞 / テープの幅が合わない / 至上命令、コストダウン
(2)立体録音時代来る
「しゃべるスライド」を作る / ステレオ記録の研究を開始 / 初めてのキャバレー体験 / 日本で初めて、生録のステレオ音楽を聴いた人は / ニコライ堂の屋根に登る / 「音楽ブロ」に入ったようだ / NHKが世界初の立体放送を / 俳優座劇場で三元立体音響を使用 / 不思議な耳
(3)「ビデオレコーダー」を作りたい
「テレビ」の黎明期 / テレビ試験放送を受信した / 熾烈!テレビ放送一番乗り競争/ 「ビデオレコーダー」を作りたい / ビデオ作りはカメラから / エリザベス・テーラーが再生できた / 夢、おあずけ
(4)「トランジスタ」時代到来
アマチュアが大活躍 / 「トランジスタ」時代到来 / 「ベビーコーダー」を開発 / 日本最初の「トランジスタ・ラジオ」発売さる / 八ミリ映画から音を出す / 「トランジスタ」でストロボ・フラッシュを光らせる / 遊園地の自動操縦カーを作った / 吹上御所に「トランジスタ・インターホン」を設置 / 日本最初のテープ用マガジンを開発 / 三次元の自由空間で回転させながら図面を見る / 「トランジスタ・テレビ」の開発
第四章 「ソニー技術のスピリッツ」とはなにか
「必要なものは自分で作る」―これが技術屋魂
(1)ビデオ戦争を戦い抜く
ソニーは「オーディオ・ビデオ」の時代に突入 / 「ビデオ」は、すべてトランジスタで作ってしまえ / 初めての海外出張で見つけたカラーブラウン管 / アメリカ人はおおらかだ / 世界初の工業用VTRを完成、発売 / 1.5ヘッド方式でVTRを作ろう / 「木原君は金の卵を生むニワトリです」 / 「家庭用ビデオ」が完成 / たった一つぐらいのアイデアで、物ができると思うな / 「ビデオ・デンスケ」ニューヨークで大活躍 / 「科学技術功労賞」を受賞 / 井深さんから「神様のような」と言われた / ビデオはカセットでなければならない / クロムテープを使用する / 加工精度が飛躍的に向上 / テープに優しいローディング方式 / ノイズが発生しないロータリー・トランスを使う / 「ビデオ元年」宣言 / 「カラー・デモンストレーター」を公開する / 長寿を保ってきた「U-matic」 / ソニーでのビデオ・カメラ開発の歴史 / 世界初のトランジスタ化放送用「イメージ・オルシコン・カメラ」を開発 / 「トリニコン単管カラー撮像管」開発 / 開発グループが製造を立ち上げよ
(2)欧米人と日本人の考え方の差
他人の業績を尊敬する欧米人 / 新しい技術は、速やかに文献にして残せ / 「世界の東通工に」、盛田さんの決心 / 柳の下にいつもドジョウはいない / 「ベータマックス」の開発 / 理想のゴルフスイングを求めて / 「400型を商品化したい」 / 「もっと飛距離の出るクラブを」 / 技術準備室が発足 / 「PV-100型VTR」がスミソニアンに永久保存となる / 「ベータマックス」を発表 / 「ソニー・アイデア・コンクール」が開催された / アメリカの国防施設を見学 / 「ベータ・フォーマット」の統一が不調に終わった / 輝かしき「ソニー設立30周年記念」を迎えた
第五章 私の発想法
「夢実現」へ技術屋が心がける哲学とは
(1)私一人で開発する時代ではない
次はベータの半分にしよう / 二つの課で開発競争 / 「CCD撮像素子」が開発された / 「CCDは素性がよい」と見抜いた / 失敗を許さない技術屋根性 / 発表会は絶対に失敗は許されない / 自慢じゃないが、失敗皆無の連続タイトルを保持 / 上司は技術屋の心を理解してほしい / 「磁気カメラ」が作れそうだ / なぜ、そんなに急ぐのですか / 写真を撮ったらプリントだ、「マビグラフ」完成
(2)得手に帆を上げよ
開発研究所を新設 / 新しい商品開発が始まった / 備えあれば憂いなし / 「ビデオ大量複製装置(コンタクト・プリンタ)」の開発に成功 / 「パーソナル・コンピュータ時代」が動き出した / 「ワークステーション・NEWS」を開発 / 「ザ・ソニー・ランキング」を手がける / 『木原学校』は大いなる夢を描いた / 私の『ラッキー理論(セオリー)』 / 「木原研究所」が発足した
第六章 「素性がよいもの」を探せ
新商品開発のポリシーとは / 新しい市場の要求するものを考える / 商品はフィードバック・ループによって成長してきた
「素性のよいもの」を探し出す / 「素性がよい」と判断できるようになるには / 技術系の人は、知識プラスαが必要です
自分で手を汚して覚える / 無理のない設計をする / 電気は正直だ / 確実なシステムを組み合わせる / 食らいつきの精神 / 最新の技術を上手に利用する / ソニーにおける技術開発の時代的な推移
あとがき
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